●5月11日~76年連続増収、46年連続増配を続ける企業
5月11日(月)。
この世界的不況の中、76年連続増収、46年連続増配を続ける企業があります。米医薬品・医療機器メーカーのジョンソン&ジョンソンです。
よくCM広告も流しているので、名前はご存じの方も多いでしょう。医薬業界は比較的、景況に強いとはいえ、76年連続増収というのは、スゴイですね。
私は、ジョンソン&ジョンソンの名前を聞くと、ある有名なエピソードを思い出します。
それは、1982年に米国で何者かに毒物を混入されたタイレノール(頭痛薬)が売られ、7人が死亡するという事件が起こった時、ジョンソン・エンド・ジョンソンは直ちにすべてのタイレノールを回収し、異物を混入できない構造にしたのです。国や担当官庁の指導を待たずに。
これは危機管理の模範として伝説となっていますが、このとき、同社は莫大な損失を被ったはずです。でも、そうした利益よりもモラルを追及する姿勢が、上記のような業績を続けている礎になっているのだと、私は思います。
これは5月6日付の日経新聞のコラムに書かれていたことですが、先日、同社が株主総会を開き、その時に、CEOのウィリアム・ウェルドン氏は、こう1年を振り返ったそうです。
「原則にこだわることで、困難を乗り切れた」
ここでいう原則とは、世界的に有名な「我が信条」というもので、まず、顧客、次に社員、その次に社会、最後に株主に責任をもつという順番になります。一時期、「会社は株主のもの」という風潮もありましたが、会社はだれのものでもなく、社会全体(ステークホルダー)のものという理念を、同社は何十年も貫き、それを実際に実践しているというのが、すんばらしいですね~。
こんな会社が世界中に増えたら、きっと、もっと良い世の中になるんではないかなと思うのは、私だけ?



1990年明治大学卒業後、野村證券に入社。以後、IRコンサルティング会社や外資系メーカーのセールスマネジャー等を経て、2001年Webシステム開発会社のマーケティング担当役員に就任。